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婦人科



生理のトラブル

月経不順や不正出血、月経過多、生理痛、生理前後の体調不良などの治療を行います。生理のトラブルの原因は一つではありません。適切な診断と治療により改善できることが多いです。
生理の痛みや辛い症状を我慢せずに早めにご相談ください。​

月経不順

症状

  • 月に2回月経が来る(頻発月経)
  • 月経が2日で終わる
  • 8日以上月経が長引く
  • 月経周期が39日以上(稀発月経)
  • 月経がない

当院での検査・治療方法

疲労やストレス 過度の疲労やストレスが原因で女性ホルモンのバランスが崩れ、生理不順になることがあります。
症状や患者様の状態によってカウンセリングやホルモン治療などを行っていきます。

不正出血

症状

  • 茶色や黒いおりものがでる
  • 月経時以外でも出血する

当院での検査・治療方法

器質性疾患がないことを判断するために経腟超音波検査(腹部または経直腸エコー検査)を行います。
その他、尿検査、子宮がん検査(頸がん、場合によって体がん)はできれば受けて欲しい検査です。


月経困難症(生理痛)

症状

  • 月経時に下腹部周辺に痛みや違和感を感じる。

当院での検査・治療方法

生理痛を治療するには、まずその生理痛の原因が、ホルモンのいたずらによる機能性月経困難症であるのか、あるいは子宮内膜症や子宮筋腫など子宮や卵巣に異常があるものかを判断します。
痛み止めの処方やホルモン治療、漢方薬を併用して治療をしていきます。

PMS(月経前緊張症候群)

症状

  • 生理前(3~10日前)から以下のような症状がある
    いらいら・のぼせ・下腹痛・腰痛・頭痛・怒りっぽい・乳房痛・むくみ・ニキビ・便秘・下痢・食欲亢進・嘔気・眠気・不眠など、PMDDの代表的なものとしては、怒りっぽい・暴力的・抑うつ・緊張・無気力・不安・情緒不安定・涙もろい・集中力低下・疲労感・眠気・不眠・悪夢・パニック・妄想

当院での検査・治療方法

はっきりとした原因は分かっていませんが、生理による女性ホルモンの変動が関係していると考えられます。
まずは自分の体の変化を知り、健康的なライフスタイルを心がけます。
症状がひどい場合は、ホルモン治療や抗精神病薬などの投与をします。

子宮、卵巣の良性疾患

子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫などの診察を行なっております。手術が必要な場合は適切な時期に手術が可能な病院へご紹介させていただきます。
子宮頸管ポリープ、バルトリン腺嚢胞などの手術は当院でも行なっております。骨盤臓器脱(子宮脱、膀胱脱など)に対する保存的治療​をおこないます。

子宮筋腫

症状

  • 月経量が多くなる
  • 月経痛が強くなる
  • 月経以外の出血
  • 腰痛
  • 頻尿(トイレが近い)など

当院での検査・治療方法

医師による問診、内診、超音波検査を中心に、必要があれば細胞診、血液検査なども行います。
これらの検査結果を総合的に判断して、はっきりとした診断がつかない場合は、MRI検査、子宮鏡検査など追加の検査を行います。

子宮内膜症

症状

  • 生理痛が強くなる
  • 不妊の傾向がある
  • 腰痛、下腹痛、排便通、性交痛など

当院での検査・治療方法

症状の種類や重症度はもちろん、年齢、妊娠の希望などを総合的に判断してホルモン治療や手術などといった治療法を選択していきます。

卵巣嚢腫

症状

  • 初期段階では無症状の場合が多い
  • 腹部膨満感(お腹が張って苦しい)
  • 下腹部痛
  • 頻尿

当院での検査・治療方法

超音波検査やMRIなどの画像診断や、腫瘍マーカーなどの血液検査で、腫瘍のおおよそのタイプや大きさを診断していきます。
卵巣嚢腫は通常は自然消失することはないため、適切な時期に手術をする必要があります。

子宮頸管ポリープ

症状

  • おりものへの出血
  • おりものに膿が混じる
  • 基本的には無症状なことが多い

当院での検査・治療方法

内診時に子宮頸管ポリープを診断することが可能です。
また、ポリープによる出血や分泌物があった場合その場で切除することもできます。

バルトリン腺嚢胞

症状

  • 排泄管の開口部周囲の赤みや熱、腫れ
  • 外陰部の違和感
  • 排尿・排便障害

当院での治療方法

初期症状の場合、抗生物質と消炎剤を服用して治療をしていきます。
炎症が進み膿がある場合は、膿の摘出後、抗生物質を投与し経過観測をしていきます。

外陰部の異常・かゆみ

帯下(おりもの)の異常により外陰部の痒みが生じることがあります。カンジダ菌というカビの一種​が原因となることが多いです。なかなか治らない強いかゆみがある場合は受診してください。

​その他、細菌性膣炎、トリコモナス膣炎、クラミジア頸管炎、子宮頸癌などでも帯下の増加や異常が起こることがあります。
症状があれば早めに受診してください。

細菌性膣炎

症状

  • 皮膚や膣、腸内にいる雑菌が増殖する
  • おりものが増える、においがする

当院での検査・治療方法

内服薬や膣剤で治療します。

トリコモナス膣炎

症状

  • 外陰部の激しいかゆみ
  • 泡状、黄色のおりもの

当院での検査・治療方法

内服薬や膣剤で治療します。

クラミジア頸管炎

症状

  • おりものの異常
  • 性行為時の出血
  • 下腹部痛
  • 右上腹部痛

当院での検査・治療方法

抗菌薬の投与

子宮頸癌

症状

  • 初期症状ほとんどなし
  • 症状生理(月経)のとき以外の出血
  • 性行為による出血
  • おりものの異常(茶褐色・黒褐色のおりもの)
  • 足腰の痛み
  • 血の混じった尿 など。

当院での検査・治療方法

子宮頸がんの治療には、手術(外科治療)、放射線治療、薬物療法があります。
それぞれの治療法は、病状に合わせて組み合わせて行われます。症状によっては近隣の病院への紹介状をご用意します。

思春期外来

思春期は卵巣の機能が安定せず、月経不順や月経困難症を起こしやすい年代です。
同時に学校生活や受験などの生活面でのストレスが多く生理に関わるトラブルのご相談が増えています。
当院では女性医師が診療いたしますのでお気軽にご相談ください。

更年期障害

更年期障害とは、更年期に現れる「ほてり、のぼせ」「めまい、動悸」「気分の落ち込み、イライラ」などといった症状が他の病気に伴わず症状が重く日常生活に支障を来す状態を指します。
更年期障害の主な原因は女性ホルモンの低下ですが、加齢や性格、人間関係などといった様々な社会的要因関与することで発症すると考えられています。
当院ではまず十分な問診を行い、患者さまにあった治療をご提案していきます。
更年期障害でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

日本女性医学学会作成 更年期に関する動画

2022年版「更年期すべて解説」基礎知識・治療・セルフケアの3編
https://www.youtube.com/playlist?list=PLaH-0dU8c-lepsBOdC8DHUjly8yRPvWhn

ピル外来

避妊用ピル、子宮内リング、アフターピル、月経移動用ピルの処方を行います。

忙しく通院が出来ない方のために避妊用ピル、アフターピル、月経移動はオンライン処方が可能です。
是非ご利用ください。
https://smaluna.com/

ピルの種類

保険適用外(自費)

製品名 費用(税込) 使用方法
ラベルフィーユ28 1シート3,300円(税込) 1日1錠を毎日一定の時刻に赤褐色の錠剤から順番に28日間連続して飲みます。
月経が終わっていても続いていても、同様の方法で、避妊する期間、繰り返し飲みます。
ファボワール28 1シート3,300円(税込) 1日1錠を毎日一定の時刻に白色の錠剤を21日間、続けて緑色の錠剤を7日間、 計28日間連続して飲みます。 緑色の錠剤を飲み終わった翌日から、月経が終わっていても続いていても、引き続き白色の錠剤より飲み始め、同様の方法で、避妊する期間、繰り返し飲みます。
1年に一度、血液検査(肝機能・貧血・凝固等)が必要です。
*健康診断・人間ドッグなど受けた方、他の病院などで血液検査をされた方はあらためて受けていただく必要はありません。検査結果をお持ちになってお越しください。

ピルの副作用について

ピルは飲み始めて3か月以内の時期は副作用が現れやすいとされていますが、時間が経過すれば自然に改善していくことがほとんどです。
副作用が現れたときは、自己判断せず当院へご相談ください。
  • 吐き気
  • 胸(乳房)が張る
  • 不正出血
  • 頭痛・下腹痛
  • むくみ など

婦人科癌

子宮頸癌検診、子宮体癌検査、卵巣腫瘍の診察を行い早期診断を心がけます。癌検診で異常があった場合の二次検診を行います。手術などの治療が必要と判断した場合は適切な医療機関へご紹介いたします。

​子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌などの治療方針に関するセカンドオピニオン外来を行います。おかかりの病院の診療情報提供書をご持参ください。

子宮頸癌検診

子宮頸がんとは?

⼦宮頸がんは、⼦宮の⼊り⼝(⼦宮頸部)にできるがんです。
⼦宮頸部は、性⾏為により感染するHPV(ヒトパピローマウイルス)により正常の細胞が癌化することで起こります。
その結果、⼀部の⼈では頸部に癌細胞が浸潤し、⼦宮頸癌を引き起こします。
突然、⼦宮頸癌になるわけではなく、異形成という段階を経て浸潤癌に進⾏します。
きちんと検診することで、異形成の段階で治療することができ、浸潤癌に進⾏することを防ぐことができます。また、HPVワクチンにより予防ができるので積極的に接種しましょう。

どんな検査?

⼦宮頸がん検診では、問診、視診、細胞診と内診を⾏います。⽉経時は避けて受診しましょう。
※性交渉未経験者は、HPVに感染するリスクが低いため、検診を受けるメリットは⼩さくなります。早めにHPVワクチンを受けて下さい。
細胞診で異常があった場合は、コルポスコープを⾏い、病変が強いところを⽣検します。⽣検の結果で治療⽅針を決定します。⽣検の結果、軽度・中等度異形成(CIN1またはCIN2)であった場合は経過観察可能です。当院では専門医による判断により、中等度異形成(CIN2)の場合は、病変部をレーザーで蒸散する⼿術を⾏います。⾼度異形成(CIN3)以上の病変となった場合は⼿術が可能な⾼次医療機関へご案内いたします。

  当院ではHPVワクチンの接種を推奨しています

子宮頸がんは、日本で毎年1万人以上が罹患し、年間約3,000人の女性が亡くなっている病気です。主な原因はHPVというウイルスへの感染で、海外では子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)の接種が進んでいます。
HPVに感染する機会となる性交渉経験前に接種することをお勧めします。また、性交渉歴がある方も、まだ感染していない型のHPVへの予防効果が期待できます。
HPVワクチンの目的は、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症の原因となるHPVの感染を予防することです。HPV感染を予防し、子宮頸がんやその前がん病変(異形成、子宮頸部上皮内腫瘍)の発生を減らし、子宮頸がんによって亡くなる人を減らすことを目的としています。


子宮体癌検査

子宮体がんとは?

子宮体がんは、子宮内膜から発生することから、子宮内膜がんとも呼ばれます。
子宮体がんの発生は、エストロゲン(女性ホルモン)の子宮内膜への刺激が長く続くことが原因とされるものが多いと言われています。初潮の時期が早い人や閉経時期の遅い人、出産経験のない人などは、エストロゲンの影響を長期間受けているため、乳がんや子宮体がんの発症リクスが高くなります。

どんな検査?

子宮体がんの疑いがある場合は、子宮内膜の細胞の病理検査・病理診断や、内診・直腸診を行い、がんがあるかどうかを確認します。がんの位置や、がんがどこまで広がっているかを調べるためには、子宮鏡検査や画像検査を行います。

卵巣腫瘍

卵巣腫瘍とは?

卵巣は⼦宮の左右に⼀つずつあります。卵巣に発⽣する腫瘍が卵巣腫瘍であり、⼤きいものでは30cmを超えることもあります。
卵巣腫瘍には様々な種類がありますが、それぞれに、良性腫瘍、境界悪性腫瘍、悪性腫瘍があります。卵巣腫瘍は⾃覚症状が出にくいため、かなり⼤きくなってから気づく場合や、他の症状で検査中にたまたま⾒つかる場合があります。
特に卵巣癌は進⾏してから⾒つかる場合が多く、治療が難しいがんの⼀つです。有効な検診法もないため注意が必要です。気になる症状があれば診察を受けることをお勧めします。
また、家族性腫瘍の場合があり、ご家族(⾎縁関係のある家族)に癌の⽅がおられる場合は特に注意が必要です。

どんな検査?

診断の⼿順としては問診に続き、まず視診、内診と超⾳波検査が⾏われ、卵巣腫瘍の有無を診断します。
詳しく調べる必要があると判断された場合、MRI検査や腫瘍マーカーの測定が⾏われますが、その精度には限界があり、最終的には⼿術で摘出した腫瘍の病理組織検査によって診断が確定します。⼿術での診断が必要と判断された場合は、⾼次医療機関へご案内いたします。